機械弁について
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大動脈弁置換手術を来月予定している「ひみなけ」と申します。58歳の男性です。
以前、人工弁の選択で悩んでいることを書き込みアドバイスいただきました。
現在は、担当医師と相談していますが、本人の希望で、生体弁でも機械弁でもどちらでも構わないと言われています。
色々考えましたが、ワーファリン服用は当初考えていたほど負担ではないこと。再手術のリスクを勘案すると、「機械弁」を選択しようかと考えが変わってきました。
そこで機械弁を選択された方に以下のご意見を伺いたいです。
ワーファリン服用の負担
血が止まらなくなって困った事があるか
機械弁のカチカチ音の違和感があるか
機械弁選択をどう考えているか
個人の状況で判断が異なることは理解していますが、機械弁のご経験者の方の書き込みがなかなか見つけられないので、ご経験談を教えて頂けますと幸いです。
よろしくお願いします。
5件の投稿を表示中
とむとむ
約1年半前に大動脈弁狭窄症(二尖弁)でMICSにて弁置換手術を受けた50代女性です。私の場合は大動脈弁狭窄症と診断された当初から10年以内に手術の可能性があること、年齢的に機械弁となる可能性が高いと主治医からは言われていました。初診から約4年で手術することになり、通院していた病院では手術ができないため、手術可能な別の病院での手術となりました。機械弁と言われていましたが、手術をしてもらうことになった病院では生体弁も可能なので、検討して選択してもらえばとのこと。私もかなり悩みましたが、15年程度で再手術になる可能性を考えるとそれは避けたい気持ちが強く、最終的に機械弁での手術を選択しました。
おたずねのことについてです。
〇ワーファリン服用の負担については、弁膜症の診断後からほどなく降圧剤等の服用を継続していましたので、薬を飲み続けることについて特に負担感はありません。(飲み忘れのないように毎週末には1週間分の薬を仕分けし、食卓の上に目立つように置いています。)
〇血が止まりにくいのは実際に感じます。薬の調整のため定期的に通院していますが、採血の後に血がだらだらっと出てしまって慌てて止血してもらったこともあります。ちょっとした擦り傷等で自分が気付かないうちに出血していた・・・なんてこともよくあります。ちょっとぶつけただけで内出血することも多いです。が、血が出たらとにかくすぐに止血する等気をつけています。
〇機械弁のカチカチ音が気になるかも・・・というのは私も手術するにあたり気になりました。が、千差万別で全然気にならない方もあるし、気になっていても慣れてくるというように書かれているものを見つけたりして、何とかなるかなと思った次第です。実際に私の場合は手術後から今に至るまでカチカチ音が気になったことは幸いにも一度もありません。(鈍感なのかもしれませんが。)
〇機械弁の選択については、前述のとおり、私の場合は年齢的に生体弁で再手術が15年後ぐらいと考え平均寿命を考えると後2回も手術しないといけないことになり、車でないと生活できない郡部に住んでいることからも歳を取ってから遠方での手術に無理があること、手術をすることでかなり精神的に負担感があるのに、それを何度も・・・と考えたときに基本的には再手術がない機械弁の選択が自分にはベストでした。
もちろん、機械弁が必ず再手術がないわけではありませんし、それぞれのライフスタイルや生活圏等様々なことをふまえて自分自身の選択がベストチョイスだと思えるようになればと思います。(私自身はベストチョイスだったと思っています。)参考になれば幸いです。
ひみなけ
トピック作成者とむとむ様
貴重な実体験談ありがとうございます。
とても参考になりました。
手術が近づいてきて人工弁の選択のことをずっと考えています。
私は、つい最近まで、生体弁一択と考えていました。
それは、ネットで色々調べたら、ワーファリンの管理負担や薬の怖さ、食事制限等、QOLを考えると、機械弁を避けたいと思ったこと。生体弁を選択して、うまく行けば、20年生体弁が持ち、その時点で、TAVIで置換すれば、あまり負担がないと思ったからです。
その後、主治医の先生から色々教えてもらい、最新の生体弁でも持って10年で、もっと短期間しか持たない患者さんも多くいらっしゃるとのこと。私の年齢だと、TAVIまでに、さらに、もう1回生体弁の交換となる可能性が高いとのこと。しかも、2回目の生体弁置換手術は、MICSでは難しく、正中切開となる可能性が高いこと、再手術の合併症リスクがあること、また、生体弁は年々固くなり、狭窄症のリスクも高くなる等々データを示されて説明いただきました。
ワーファリンについても、考えているほど大変だったり、怖い薬ではないことも教えて頂き、大きく機械弁へ気持ちが傾いてきています。
血が止まりにくくなるのは困りますが、気をつけるしかないですね。
カチカチ音も気にならないとの実体験、とても参考になりました。
自分の人生、後から後悔しないよう、手術まで、もうしばらく悩んでみます。
重ねてありがとうございました。
とむとむ
ひみなけ様、体験談が参考になれば何よりです。
来月、手術とのこと。入院の準備等いろいろと大変なこともあられるかと思います。このサロンでの書き込み・返信で私は勇気づけられ無事に手術を乗り切りました。ちみなに手術前は仕事以外で出かけてもはあはあ言ってしんどく、どんどん出かけるのも億劫になっていましたが、今は次どこ行こうかな?なんて楽しみが増えました。
ベストチョイスで無事に手術を終えられますように。
チキンハート
ひみなけ様
弁の選択、悩ましいですね。
私は当時50歳だったため医師から機械弁一択でお薦めされ、機械弁が入っています。
これから記載することは私の場合に限ったことかもしれないので医学的に全く参考にならないかもしれませんが、術後5年半が経過してもまだずいぶんモヤモヤしていることなので記載します。
機械弁を装着した方は、血液の過剰な凝固を防ぐ目的でワーファリンを服用します。
その効き具合を示すINR という数値をみてワーファリンの量を加減します。
私はワーファリン耐性が高かったためなかなか数値が上がらず、また、術後急性硬膜下血腫が発症し退院が遅れました。
ワーファリンの一日当たりの服用量は人によって全く異なり、且つ食生活や年齢によっても変化します。
私の場合、最適なINRを維持するために術後数年間の服用量は11mg/日を超えていました。いまは8mg/日に下がりました。
現在も術後の急性硬膜下血腫のために毎月の循環器内科、半年に一度の心臓外科の診察の他に脳外科(呼吸器内科にも)通っています。
その脳外科のMRI検査では、最初のうちは頭骨にそってぐるっと白い血腫の影が小さくなるのを確認していたのですが、転居を機会にやむを得ず病院を変わったところ、小さなシミのような出血があちこちに起こっていることを指摘されました。
この微小脳出血には相当ビビりました。
最初に申し上げた通り、私の体質の問題なのかもしれませんし、ワーファリン耐性が高いためより多くのワーファリンを服用していたからなのかもしれません。
脳外科の先生は、MRIの機械の性能が飛躍的に良くなっているため、誰でも調べると見つかるとのことでしたが、本当にビビりました。
それ以降、走ることも跳び跳ねることも頭に響くことは何も出来なくなりました。
約一年、びくびくして暮らして疲れはてました。
循環器内科の先生にも微小脳出血の話をして、生体弁への再置換術をお願いしてみました。
しかし先生によると、回数を重ねると手術時間も長くなる傾向があり、年齢的にも生体弁にすると必ず再再手術が必要になる。一度目の手術で制限時間ほぼいっぱいかかっており二度目、三度目となると癒着も大きくなるためなかなか大変だから安易に考えない方が良いとのことでした。
微小脳出血も嫌だし再再手術も嫌だし。薬は服用しなければならないし。
人それぞれ体質も病態も病状も違うため参考にならないですが、こんなこともある人もいるということで体験談として投稿させて頂きました。
迷わせてしまったらすみません。
ワーファリン他薬の毎日の服用は習慣化してしまえば苦労は少ないという気がします。
また、カチカチ音は信号待ちの車内で助手席に座る家内に「今日は脈が早い」とか「遅い」と指摘されることもあるくらいカチカチしています。
しかし、カチカチが全く気にならないくらい、24時間365日、胸の内側から「どん、どん、どん、どん、どん、どん、どん、どん」 とたたくような響きが気になります。
私の場合、感染性心内膜炎による組織の劣化のため弁の取り付けにかなり手間取ったそうなので胸の内側に張り付いているのかもしれません。
いろいろ大変ではありますが、そうは言っても大切な自分の体のことなので個性だと思って付き合っていきます。
長文になりすみません。
宜しくお願い致します。
ひみなけ
トピック作成者チキンハート様
とても具体的な体験談、ありがとうございました。
ワーファリン服用の大変さ、弊害がよく分かりました。
個人差が多いのでしょうが、全然負担にならない方やチキンハート様のように副作用が大きく、かなりの負担になる方もいらっしゃるのですね。
しかも微小脳出血とは驚きました。
また、カチカチ音以外にも、どんどんという響きのお話も実体験で参考になりました。
やはり機械弁選択は慎重になります。
かと言って、生体弁選択により、手術をあと何回も受ける身体的負荷、再手術による合併症リスク、いつ再手術となるか等々を常に考える心理的負担も避けたいし。
こんなに悩むのは、人生最大の経験ですが、皆さまからいただいた貴重な体験談を参考に、家族とも相談して決めたいと思っています。
重ねてありがとうございました。